学部生研究実習(URAP)プログラム

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  •  日本先史時代における狩猟採集民の生活様式

東アジア考古学研究室では、URAPの参加学生たちが縄文遺跡から発掘された遺物の分析と土壌サンプルから採取された炭化物・植物遺存体の選別・同定作業に取り組んでいる。

縄文文化とは、約1万6000年前から2300年前に存在した日本先史時代における狩猟採集文化の総称である。 多くの狩猟採集社会とは異なり、縄文文化は土器づくりを特徴としている。さらに縄文文化は大規模な集落、祭祀、長距離交易などによって特徴づけられる。カリフォルニアの先住民文化と同様に、縄文文化はいわゆる複雑狩猟採集社会の特徴を兼ね備えているため、世界中の複雑狩猟採集民研究者の注目を集めてきた。学部実習生は、URAPのプログラムを通じて、土器研究や動植物遺存体の同定・分析、図面制作の手法などについて実習する。

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  • 小規模食料生産と流通戦略
    羽生淳子教授のもと、学生たちは現代社会が抱える食糧に関連した諸問題の検討に参加している。地域に根ざした小規模な食料生産と長期的かつ持続可能な社会を考察する地球環境学研究所 小規模経済プロジェクトの一部として、URAPでは食料の地産地消を含む再地域化(relocalization)に関する文献調査やワークショップの 企画・運営に関わる。現在、世界の様々な地域で、生産者と消費者の協同を目指す動きが、都市型農業を営む人々や自作農家の間で起こっている。 地域に根ざした小規模食料生産はオルタナティブな食料源であると同時に、未解決の諸問題を考える際の鍵となる。特にこのプロジェクトでは、衣食住にさまざまな問題を抱えるコミュニティを、都市農業という取り組みによって立て直す可能性を模索する。

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